ムロジムもトウカジムも無事突破。
センリさんのヤルキモノやトウキさんのハリテヤマにはかなり苦戦したけど…ね。

そして、再びやって来ました、カナズミシティ。
僕がトレーナーとしての未熟さを教えてくれた、カナズミジムに再挑戦するために。

そして、今、僕が立っているのはカナズミジムバトルフィールド。

「ツツジさん、お久しぶりです!!」
「お待ちしていましたわ、ヒカルさん。
以前の挑戦の時に比べて、随分と自信のある顔をしていますわね。
どうやらトレーナーとしてもっとも大事な事は分かった見たいですわね。さあ、始めましょうか。」

「それではチャレンジャーヒカルとジムリーダーツツジによる、
ポケモンリーグ公式バッチをかけたバトルを始めます。試合形式は2対2のシングルバトル。
どちらかのポケモンが全て戦闘不能になった時点で試合終了とします。
なお、ポケモンの交代はチャレンジャーにのみ認められます。それでは、試合開始!!」
「イシツブテ!!」

やはりイシツブテで来たか。
ならこっちも!!

「準備は良い?エルレイド!!」

僕の一番手はエルレイド。
前回とメンバーを変えるつもりは無し。

「イシツブテ、転がる攻撃!!」
「ジャンプして交わして!!」
「エルレイッ!!」

地面を這う転がるも、所詮空中に逃げてしまえば無意味である。

「岩を使ってジャンプ!!」

イシツブテは岩をジャンプ台にして、ジャンプする。
が、こちらもただ交わすためだけにジャンプしたわけじゃない!!

「エルレイド、落下の勢いを利用してサイコカッター!!」
「エルッ!!」

イシツブテの真上からサイコカッターがクリーンヒット、転がるは解除され、
イシツブテは地面にまっしぐら。

「丸くなる!!」

なるほど。丸くなるで地面に衝突した時のダメージを減らすと同時に、
次の転がる攻撃の威力アップにつなげる…流石はジムリーダー。

「イシツブテ、転がる攻撃ですわ!!」
「エルレイド、岩陰に隠れるんだ!!」

イシツブテはエルレイドの隠れている岩に転がり、岩をジャンプ台にして、ジャンプしてしまう。

「今だよ、エルレイド!!サイコカッターでイシツブテの回転の向きを変えて!!」

エルレイドは、サイコカッターで空中を回っているイシツブテの回転を変える。
そしてイシツブテが着地すれば…
イシツブテが暴走し、ジムの壁に激突する。

「エルレイド、インファイト!!」
「エルエルエール!!」

壁に衝突したイシツブテにインファイトの追撃を加える。

「イシツブテ、戦闘不能!!エルレイドの勝ち!!」
「成長しましたね…ヒカルさん。では私の二番手を。」

ツツジさんがモンスターボールを投げる。
中から出て来たポケモンは、ノズパス。

「エルレイド、まだ行ける?」
「ああ、問題無い。」
「よし、ならこのまま行く!!」
「では、行きますわよ!!ノズパス、岩石封じ!!」
「エルレイド、影分身で交わして!!」

影分身の影に岩石封じがヒットする。

「分身を一気に消し去りますわよ!!ノズパス、砂嵐!!」

砂嵐が起こり、影が消されて行く。と、同時にエルレイドにもヒットする。
しかし、この視界では相手もこちらが見えないはず。

「ノズパス、電磁砲ですわ。」

電磁砲がエルレイドにヒット、岩にたたき付けられ、ぐるぐると目を回して倒れる。

「エルレイド、戦闘不能!!」
「ありがとう。エルレイド。」

僕はエルレイドをモンスターボールに戻す。

「なるほど。エルレイドが発する微量の電磁波をノズパスは感じ取り、電磁砲を命中させたんですね。」
「その通りですわ。」

流石はツツジさん。やることに隙が無い。
が、ここで負けるわけにはいかない!!

「準備はいい?ポッチャマ!!」
「ポチャ!!」
「先手必勝!!ポッチャマ、バブル光線!!」
「ノズパス、岩石封じ!!」
「ノーズ!!」
「ポッチャマ交わし…え?」

岩石封じはポッチャマにではなく、ノズパスね目の前に岩石を発生させる。
それによって、バブル光線が阻まれる。

「なるほどね!!ヒカル、岩石封じを攻撃ではなくて、
動きが遅いノズパスの防御面のフォローに使ってるんだ!!」

ポッチャマが言う。

「うん…」

幸い、今、砂嵐状態はとけている。
しかし、また砂嵐状態にされ、電磁砲を浴びせられたら…
それに、遠距離攻撃は岩石封じで防御。となれば、取るべき道は一つ。
接近戦。しかも岩石封じを封じた状態での接近戦。

…よし、やってみよう。

「ポッチャマ、渦潮!!」

渦潮がノズパスに向かって発射される。

「ノズパス、岩石封じ!!」

岩石封じに渦潮が絡まる。
…よし!!行ける!!

「ポッチャマ、渦潮の回転を生かしてノズパスの真上にジャンプ!!」
「ポチャ!!」

ポッチャマは渦潮に乗って、ジャンプ。
ノズパスの真上を取る。
上からの攻撃に、地面から岩が突き出す岩石封じは対応出来ない!!

「…!!ノズパス、電磁砲!!」
「ポッチャマ、交わしてバブル光線!!」
「ポッチャマ〜!!」

バブル光線がノズパスにヒット、効果は抜群!!

「今だ!!ポッチャマ、渦潮!!」

渦潮がノズパスを巻き込んで、岩にたたき付ける。

「ノズパス、戦闘不能!!ポッチャマの勝ち!!!よって勝者、ヒカル!!」
「やった!!ありがとう!!ポッチャマ!!」
「なるほど…バブル光線や渦潮はノズパスへ効果抜群だという事に留まらず、
落下の勢いも加わっていたのですね。」

僕たちは、ジムの外に出た。
「貴方とポケモンの絆、見せていただきましたわ。
これがカナズミジムのストーンバッチですわ。」

僕は、ツツジさんからストーンバッチを受け取る。

「うん、ストーンバッチゲットで、準備完了!!」
「ようやく一つの山場を越えたな。」
「やったね!!ヒカル!!」
「うん、二人とも、今日はお疲れ様!!ありがとう!!」

さあ、これで残すバッチは後3つだ!!

次へ
戻る