その島は、フタバタウンの南に位置し、 クロガネ炭坑の一部である炭坑を中心とした工業の島である。 その島の奥には森が存在するのだが、その森は3回、開発の危機を免れて来た。 一回目は、開発車がリングマの群れに襲われて失敗。 二回目、三回目は開発車がいきなり消えて失敗。 これはこの森に住む幻のポケモン、セレビィの仕業だと言われていた。
そんな経緯もあり、住民は野生のポケモンを恐れていた。 そして、野生のポケモンを捕獲し、指導するポケモントレーナーはヒーローとされてきたが、 ポケモントレーナーは野生のポケモンと向かい合うから危険だと言われ、 島にはポケモントレーナーはいない。親は子供がポケモントレーナーになることを許さないのだ。
そして、セレビィの住む森は魔の森と呼ばれ、近づく島民はいなかった。 ただ一人の少年を除いて…
その少年の名前はヒカルと言った。 彼が森に入っていけるのには理由があった。 ある日、町の外れで傷ついたコリンクを見つけたヒカルは、 そのコリンクを介抱することにした。勿論両親には内緒で。 コリンクはみるみるうちに良くなり、二人はすぐに仲良くなった。 その後、コリンクに森へ案内されたヒカルは、 森のポケモンたちとあっという間に打ち解けた。 そして、現在も内緒でこの森に来ている。
物語は、その島にあるポケモントレーナーが来る日から始まる…
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